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【プロが語る】①:前十字靱帯断裂について【前十字靱帯(ACL)断裂での手術とリハビリ体験記】

【前十字靱帯断裂で手術を受けた専門職の私が、経験も交えながら一般の方にも分り易いように書いていきます。】

 

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前に書いた記事があり、重複する内容もありますがここではもっと詳しく書いていきます。

 

前十字靱帯とは

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右膝を正面から見た写真(赤斜線部分)

膝にある靱帯で、太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)を繋いでおり脛骨が前方に飛び出たり、捻るのを制御してくれる役割があります。

膝の靱帯

  • 前十字靱帯
  • 後十字靱帯
  • 内側側副靱帯
  • 外側側副靱帯

上記の4つがあり、これが相互に働くことで膝の正しい動きを誘導し、余計な動きを抑制してくれます。

つまり、一本でも靱帯が切れると膝がゆるんでしまう為、動きが過剰に出てしまいます。その状態が長く続くと半月板を傷めたり軟骨がすり減ってしまい、最悪の場合は膝自体の変形にも繋がります。(お婆さんでよくいる、O脚みたいな膝に。詳細は長くなるので書きませんが若者のO脚とは違います。)

ただし、この靱帯は筋肉や装具でどうにかカバー出来る事もあるので、切れたからと言って必ず手術が必要とはなりません。

私の友人で、柔術中に後十字靱帯を断裂したけど手術せずに現役でバリバリやっている人もいます。しかも強い!

前十字靱帯断裂

前十字靱帯は、スポーツ中に損傷する事が多いケガです。サッカー・ラグビー・バレー・バスケ・スキー・格闘技などの

  • ジャンプ動作
  • 急な方向転換
  • コンタクトプレー

が多い競技でよく受傷し、上記の3つの要素が合わされば合わさる程に損傷しやすくなります。

(右足で着地する場合)

人と競り合いながらジャンプし、左に方向転換しようとしながら着地した時なんて最悪です。

断裂するしないの違いは?

着地の時などに、膝がknee-in(ニーイン)と言う状態になってしまうと

やっちゃいます。

ニーインすると、前十字靱帯に大きな負荷がかかりやすい状態になり、その状態で着地や方向転換で強い力が加わると切っちゃうんです。

ニーインとは?

右膝を自分の目線で見た写真。

【普通の状態】

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【ニーイン】

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*お見苦しいすね毛でスイマセン。笑

つま先に対して、膝が内側に入ってしまっている状態の事を言います。

 

こんな感じになっている人(右の娘)を見かけませんか?

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女性に多いですよね?

その為、前十字靱帯は比較的女性に多く見られるケガなんです。

 男でこんな感じになっている人はそんなに見かけませんね。

それにしても、真ん中の娘の表情。笑

断裂したらどうするか

断裂した瞬間、『ブチッ』とか『バチッ』とか音がします!

その時は痛くてうずくまるんですが、5分もすれば痛みが引いて走れるようになります。でも、靱帯は切れているので膝は緩んでいる状態です。その為、走っている最中に

ガクン

と膝が崩れるような感覚がします。特に、方向転換をしようとしたり、ダッシュから急にストップした時なんかに顕著に出ます。この状態で走り続けることは可能なんですが、半月板まで傷めてしまうのでやめないといけません!

前十字靱帯を断裂した時は、内側側副靱帯と半月板まで同時に損傷していることも多いので、さらに注意が必要です。

受傷後にすべき事

まずは運動を止めましょう。歩けるし、走れるけど必要最小限の動きにとどめましょう。そして、冷やしてください(アイシング)!!保冷材でも、氷を袋に詰めたのでもいいですが、氷嚢があると便利です。近所のドラッグストアにも普通に売っています。

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常に冷やしておきたいので、上の商品みたいに固定ベルトが付いているやつを選んでください。

冷却期間ですが、膝が熱を発している間の数日間は冷やしてください。ここでアイシングをサボると、後で困りますよ...。

次に、病院へ行きましょう!

病院はMRIが撮影できる整形外科のある病院がいいです。膝を引っ張るようなテストで、切れているか切れていないかの判別はできますが、MRIでしか確定はできません。整骨院などに行っても、どうせ病院受診を勧められるので最初から病院に行った方が余計な出費が抑えられます。

 MRIで『前十字靱帯断裂』や『前十字靱帯損傷』と診断されたら、そこから治療方針を医者と相談して決めていきます。

前記したように、必ずしも手術が必要という訳ではありませんが、靱帯は切れると再生がほとんど望めないので、手術になる場合が多いです。

 

今日はここまで。

次回は診断から手術までを書こうと思います。

 

追記

第2回アップしました。

 

 

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